退職代行サービスって便利ですが、使われたら嫌でしょうね
退職代行サービスって便利ですが、使われたら嫌でしょうね
お正月休みで関東に帰省し、TVを見ていましたら、街角インタビューをしていました。その会話の中で、退職代行サービスを使って会社を辞めたと言う人がいました。
退職代行サービスとは
皆様、退職代行サービスと言う言葉を聞いたことがありますか?ここ数年で良くこの言葉を聞く様になりました。
これは、労働者に代わり、退職の手続きをやってくれるサービスです。
日本の憲法では、18条で奴隷的な拘束を禁じ、22条では職業の自由が認められています。
また、民法の第627条雇用の期間を定めなかった場合は、いつでも解約の申し入れを出来るとしています。雇用は解約の申し入れから2週間を経過することで終了します。
ただ、6ヶ月以上の期間によって報酬を定めた場合は、解約の申し入れは3ヶ月前にしなければならないともされています。
(弁護士でも無いので、今、調べました。決して、ずーと前から知っていた訳ではありません。)
よく退職するのに数ヶ月かかったと言う話を聞いたことがありますが、これはもしかしたら6ヶ月以上の期間によって報酬を定めているケースかもしれません。
私もこれを書いていて適切に理解は出来ていませんが、会社に対して上記の法律に基づいて、会社に対して退職の申し入れをするのが、退職代行サービスだと思います。
退職代行サービスの価格
このサービスの相場価格ですが、3〜5万円です。値段だけ見ると高いかなと思いますが、雇用されている労働者から見ると安いかもしれません。
退職率100%と言うサービス提供会社もありますが、調べてみると実際は失敗もある様です。
私の後輩も、会社を退職する際に、揉めたケースもありました。この煩わしい事もやってくれるのであれば、便利なサービスでは無いかと思います。
雇用されている側で考えたら、便利
やはり、雇用されている労働者側から考えると、会社を辞めるには、それなりの理由があると思います。また、それなりの覚悟と決心があります。
しかし、お世話になった人や可愛がった後輩もいるでしょう。例えば、嫌いな上司もいれば、その人を可愛がってくれる上司もいると思います。
その人たちがいる中、なかなか辞職を申し入れる事は日本人の性格上、難しい場合もあります。
そんな状況下で、5万円で辞職の代弁をしてもうらうのは、便利では無いかと思います。
しかし、このサービスを利用する人は、そのまま有給休暇を使い、会社に出勤しない場合が多いので、お世話になった人に挨拶が出来ないのが残念ですね。
雇用している側で考えたら、ショックが大きい
雇用をしている会社側の立場で考えると、いきなり知らない人が辞める人の代弁で辞職願いを持ってこられても、正直何がなんだか分かりませんね。
また、退職代行サービスは依頼主が指定した日に辞めれる様に、話を進める様で、これの成功率も高い様です。
もし会社として必要な人材であれば、普通は説得や引き留めを行うと思いますが、そんな事は全く出来ないです。退職に関しては、全て代行業者との交渉になります。
会社側から考えると、非常に交渉が難しいでしょうね。
退職代行サービスの懸念事項
便利な退職代行サービスも全てが言い訳では無い様です。
特に交渉事項は法律で出来ない様です。これは弁護士資格が必要との事です。弁護士にやってもらうには、これほどの値段では出来ないと思います。
特に未払い賃金がある場合など、交渉が必要になる場合は、退職代行サービスではなく、弁護士に依頼した方が良さそうです。
しかし、簡単に退職したいが、手続きがしにくい場合などには利用価値はありそうです。
まとめ
私の場合は、いくら嫌になっても、お世話になった人には恩義があるので、退職代行サービスを使う事は無いと思います。やはり自分の言葉で伝えたいと思います。
ただ、退職には大なり小なり理由があり、退職を伝えづらいシーンも多くあると思います。値段も精神的なダメージを緩和してくれるのであれば、決して高いサービスでは無いと思います。面倒な事はこの様な代行サービスを使うのも、一つの手ですね。
最後に話はそれますが、人が嫌な事をやると言う事は、ビジネスとして成立するんだと実感しました。