ITエンジニアの光と影
ITエンジニアの光と影
IT業界って、どんなイメージを持たれていますか?
一時期は、六本木族とか言われて、煌びやかなイメージもありました。会社を企業して、ヒットを出せば億番長者になった人もいると思います。
でも、これは一部の優秀な人だけだと思います。
そもそも私がIT業界に入った理由
もともとパソコンもまったく使えませんでした。まだパソコンも50万円はして、とても学生には購入できるものではありませんでした。
理系の学校に行っていましたが、まったく異なる分野の勉強をしていました。今考えると、まったく役にたっていませんね。
就職する時になり、地元の自動車メーカーや関連する部品メーカーに行きたいなあと思っていました。
しかし、当時貿易摩擦で、車業界も衰退するのかなと考えました。
今、考えると、全然そんな事はなく、今でも自動車メーカーは世界で君臨していますね。
そんな時に、IT業界が気になりました。今後、ITが発展して、ITエンジニアが重宝されるのではないかと思いました。
あんまり、よく考えていませんでしたが、モノづくりができて面白いかなと思いました。
そんな軽い気持ちでIT業界に入る事になりました。あれから、もう何十年もいますね。
IT業界は儲かる
皆さん一番興味があると思いますが、IT業界は儲かるか、どうかだと思います。
基本、儲かる仕組みになっています。
システムを作る場合の話をすると、工数と言う感じで、全て作業の積み上げの見積もりになります。かかった人件費分は、全て見積もりに入る形になります。
そして、作業する人のランクによって単価が決まっていて、Aさんが作業すれば一時間20,000円、新人のBさんが作業すれば、一時間5,000円と言った感じで決まっています。
ここが儲かる仕組みですが、このランクは誰が評価して決めるかと言うと、それは自分たちで決めます。第三者が評価する仕組みがありません。
基本的には、スキルに応じて決める訳ですが、このスキルの有無なんかは、いざ仕事をしてもらって分かる事です。見積もりの段階では誰も分かりません。
このようにして見積もり金額を出すわけですが、どこにも妥当性がありません。お客様から見て、作ってもらうシステムが想定より高いか安いかです。
オリジナルのシステムであれば、見比べる事もできないので、基本的には他社の見積もりと高いか安いかになると思います。
後は納期とおりに、きちんと動くシステムが納品されるかどうかになってしまいます。
また、免許が不要な業界です。例えば、医者や弁護士であれば、免許が必要です。
建築業であれば一級建築士などあらゆる業界では免許が必要になる仕事があると思います。
しかし、IT業界は免許なしで仕事ができてしまいます。勉強さえすれば、IT業界で働く事ができてしまいます。そして、高額な費用をお願いする事もできます。
今では、PCも安くなりましたし、興味があれば誰でもプログラミングが出来るようになりますので、初期費用が掛かりません。
仕事道具は、PCだけです。こんなに簡単にできる業界は無いのではないかと思います。
技術革新が早く、3年もすれば
いい事ばかりではありません。
IT業界は、他の業界に比べて、技術革新が速すぎます。折角覚えたスキルは、3年もあれば使い物になりません。
このスピードに合わせる為、毎日勉強しなければなりません。プログラムを作るのにプログラミング言語と言うものがありますが、これも流行があります。
私の感覚ですと、5年サイクルぐらいで流行りのプログラミング言語が全く変わってしまいます。
イメージで言いますと、今年は英語が流行り、5年前は中国語、10年前はフランス語のような感じです。
まるっきり違うかと言うとそんな事はありませんが、やはり違います。これを覚え続けないといけません。
また、Windows7やWindows10のように新しいOSが出ると、またこれに合わせたものを作る必要があり、これが面倒な作業となります。
外資の波
2000年ぐらいまでは、ほぼ全てが国産でしたが、日本の経済力が弱くなると同時にが外資の力が強くなりました。
IT業界では、PCを始めどれも外資企業のものになりつつあります。PCメーカーはほぼ外資になっています。ソフトウェアで言えば、WordPressも海外ですし、身近にあるものは全て外資ですね。
今、使っている「はてな」は国産ですが、中身のシステムは海外で作っている可能性もあります。
一時期、外資の日本参入は、日本独自の商習慣や日本語の壁があり、日本国内参入は難しいと言われていた時期もありますが、いつの間にか外資だらけになっています。
日本語の壁って、言われていても、今ではGoogle翻訳で一発ですね。
3Kの職場
そんなIT業界ですが、本当に3Kの職場です。「きつい」「帰れない」「給料がやすい」です。建設業の3Kとは異なりますが、確かに間違いではありません。
いろいろなプレッシャーできついですし、何時になっても帰れません。何かあると徹夜作業になります。
私の記録は3連続徹夜です。3日目なんかは、もう意識が飛んでいますね。今でも何かあると徹夜はありますし、飲み会もドタキャンは何度も。
今は結婚しているので、いいのですが楽しいデートの予定が入っている人は、本当に可愛そうです。そんな事、言えないですし。
ただ、働き方改革で法律が厳しくなり、改善の方法に進んでいるのは間違いありません。証拠として、こんな感じで毎日ブログが書く時間が取れていますし。
2Kは私も認めますが、「給料がやすい」と言うのは違うかなと思います。労働時間に応じて、残業代がきちんと出る会社が多いですし、商社や金融業界、メディアを除けば、いい方ではないかと思います。
中途採用のサイトを見ていても、これは思います。
文系出身でも十分できる
IT業界って、理系ではないと出来ないと思っている方もいると思います。
まったくそんな事はありません。今では、パソコンも身近なものとなり、スマホなんかは何処へでも持ち歩きます。それだけITが身近となり、理系出身者と文系出身者で違いがありません。
もちろん、力仕事なんかも無いので、男女問わずIT業界で仕事をする事は可能です。
(会社では、ノートパソコンより重いものを持った記憶がありません。)
私の会社や知人の会社でも、今では半分が文系出身者です。逆に文系の方がいいのではと思うケースもあります。
最近、少し難しい数学を使って、数値から問題を見つけるものを作りましたが、数学なんて、まったく覚えていないですし、結構苦労しました。
また、最新の情報は全て英文です。英語が読めないと、私のように苦労します。話は脱線しますが、SEO対策の事を勉強しようと思い、サイトを見ていますが、やはり海外のサイトの方が情報量が豊富です。
うちの会社では、英語ができると非常に重宝されます。
なので、文系出身でも安心して働く事ができる業界です。
まとめ
SEの仕事をやっていて、仕事内容を書くと専門用語が並んでしまいますので、ブログには書かないようにしています。仕事の延長戦になりますし。
しかし、私が所属するIT業界のエンジニアって、どんなものか知ってもらいたく、なるべく分かりやすいように心がけてブログにさせて頂きました。
業界的には、サラリーが良い方だと思いますが、やはり光と影があります。しかし、働き方改革で職場環境も改善されつつありますので、決して悪い業界ではないと思いますよ。