Alexの一人暮らし

北陸地方に単身赴任中。毎日思ったことや、仕事で有益だと思ったことを記載しています。

プログラミング言語の流行りと歴史

プログラミング言語の流行りと歴史

プログラミング言語は、時代と共に変化しています。今日は、私がやってきたプログラミング言語を中心に、過去と現在、そして未来への展望を書きたいと思います。

 

f:id:Alex175:20190731224534j:plain

 

1980年代のプログラミング言語

コンピュータの黎明期と言ってもいいと思いますが、主にアセンブラが主体でした。アセンブラとは、機械語に近いもので、若い人には少々難しいのでは無いかと思います。

 

基本的にプログラムは、上から下に流れるように書きますが、当時のアセンブラは下に行ったり、上に戻ったりで、書いてみると迷路のようなものでした。

 

まだホストコンピュータ(まだ銀行では動いていますが、少なったと思います)では、COBOLFortranと言った言語が使われており、こちらはアセンブラよりは理解しやすく、数値計算が得意な言語でした。

 

1990年代のプログラミング言語

90年代の初頭では、上述のホストコンピュータからワークステーションが使われるようになり、今のパソコンに比べるとはるかに大きいですが、ダウンサイジング化と言われて、主流はUNIXで動くプログラミング言語が流行ってきました。

 

最初はC言語が多く使われていました。C言語は高速で動き、アセンブラより理解はしやすい言語でした。ただ、少し修正するだけで、コンパイルと言うソースコード機械語に翻訳する作業があり、デバッグするのにも手間がかかりました。

 

90年代の中盤では、VisualBasicと呼ばれるマイクロソフトが出した言語が流行りました。ExcelについているVBAマクロに似た言語です。私が知る限り、初めてIDEと呼ばれる統合開発環境が出て、デバッグするのが非常に楽になりました。例えば、変数の中身にどんなデータが入っているか、一目でわかるようになり、意図しない動きをする原因が分かりやすくなりました。

 

90年代の終盤になると、Javaが出たり、PerlJavascriptなどスクリプト言語も流行り始めました。この時代から、Web処理を行うアプリケーションの需要が増えてきました。JavaJREと呼ばれるJavaを動かす為のランタイムライブラリであり、これがあればWindowsでもLinuxでもOSが異なっても、同じソースコードで動くということで重宝しました。また、スクリプト言語コンパイル無しで動く為、簡単に書いてすぐに動かす事ができる為、その容易性と抱負なライブラリでWebアプリケーションが簡単に書くことができます。

2000年代のプログラミング言語

1990年代後半から始まったWebアプリケーションの流れは変わらず、もっと簡単に、そして複雑な処理をこなす事ができるPHPも流行ってきました。セッション管理も容易となり、複数画面にまたがるWeb画面も簡単にできるようになってきました。

 

また、マイクロソフト社はVisualC#という開発言語を出しました。Javaライクなオブジェクト指向言語として出て、Windowsサーバ上で動くアプリでは、今でも使われています。

 

2010年代のプログラミング言語

この頃からクラウドの時代に入り、大量データの蓄積や安価に高性能サーバを使う事が可能になってきました。蓄積した大量のデータの解析や機械学習を行うのに、Pythonが流行ってきました。Pythonはグラフを書くのも、ライブラリが用意されているので、非常に簡単です。またAI分析を行うのも、同様です。

 

未来のプログラミング言語

2000年頃も言われていたのですが、将来はノンプログラミングになると言われました。部品と部品を組み合わせるだけだと言っていたのですが20年経過しても、やはりプログラミングは無くなりませんでした。

 

従って、今後もプログラミング言語はあると思います。では、どんな言語になるかと言うと、私の予想はセキュリティ的に強い言語が流行るのではないかと思います。今でもバッファオーバフローを狙った攻撃などもあり、被害が出ています。よって、セキュリティ要件と言うものは、ますます高くなるのではないかと思います。

実際、セキュリティに強いプログラミング言語って、なんですか?と言われると、現在はありません。簡単にセキュリティに強い言語があれば、さらにコーティングが楽になるのではないでしょうか?