対韓輸出規制の影響について考える
韓国へ輸出規制の発動は効果があるのか
半導体に使う以下の3品目について、韓国に対して輸出規制がかかりました。
正確に書きますと、輸出の契約毎に、「個別許可」が必要になりました。その結果、輸出する度に、経済産業省に許可申請を出して、許可を得ることになります。
対象品目
製造が出来なくなると合計21.9%が減って、韓国経済のダメージは大きいと想像します。
半導体の製造プロセス確立には時間がかかる
何故、私がこのブログを書こうと思ったのは、15年ぐらい前に半導体製造にかかわっていたためです。
韓国が日本以外から材料を調達したとしても、半導体製造は非常に精密で、材料が変わるのみで歩留まりが悪くなります。
昔の話で現在と異なるかもしれませんが、製造ラインの材料を変えると、立ち上げに半年や年単位の時間を要します。
その結果、製造原価が上がったり、お客様への納期を厳守できない可能性もあります。
今後の韓国メーカはどうなるのか
前述のとおり、完全な輸出規制ではありません。許可制に変更になるだけなので、手続きに時間がかかるだけです。
その為、一時的に半導体メーカなどは生産数が減少すると思いますが、日本政府も韓国メーカが致命的な打撃を受けるまで厳しい規制は行わないのではないかと想像しています。
個人的には日本メーカがその間に復活して欲しいですが、もう日本メーカは最先端の半導体を作る技術・パワーはありません。したがって、日本も少なからず半導体が手に入らずダメージを受けるのはないかと思っています。