Alexの一人暮らし

北陸地方に単身赴任中。毎日思ったことや、仕事で有益だと思ったことを記載しています。

工場の日本回帰。日本産はやはり品質がいい

工場の日本回帰。日本産はやはり品質がいい

工場は、日本の産業の根幹だと思います。日本は資源が少ないので、資源を輸入して製品にして、輸出するのが日本のビジネスの基本だと思います。

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工場の現場

私が新入社員の頃、製造業のお客様を担当していました。

私の知っている工場は1円のコストダウンの為に、非常に知恵を絞り、改善を図っていました。

 

その大変な工場に、バカ高いシステムのリニューアルだったり、新規導入だったりのお仕事をしていました。

 

この時に感じたのは、やはり工場は日本の根幹だなあと二十歳そこそこの若造が偉そうに思っていました。

 

私の知っている工場は、どれだけ早く出荷するのか、どう不良品を少なくするのか、ラインをどう適正化するのかを毎日考えていました。

 

日々生活するうえで、1円って余り意識しないのが現状です。消費税も10%となり、1円玉が少なくなったり、電子マネーも普及してきたので、本当に1円玉を見なくなりました。

 

この1円のコストを削減する為、工場は血のにじむ努力をしていると思います。

1990年後半から工場は海外へ

1990年後半は、バブル景気の崩壊で日本は不景気真っ盛りでした。それに合わせて、日本の労働力は高いという事で、国内にあった工場はこぞって海外に移転しました。

 

今まで国内で培った生産技術は、全てアジアの工場に流れてしまいました。このノウハウは、簡単に出来るものでは無く、長年製品を作りながら、改善して培ったものです。

 

当時の日本では、生き残る為に、やむを得ず行った海外移転ですが、やはり日本人の細かさは簡単にはできず、品質問題が出たのを記憶にあります。

 

最近、ヨーロッパの人と会話する機会があるのですが、やはり品質に考え方がまったく違います。

日本は、まずは壊れないのが基本だと思いますが、ヨーロッパの人は壊れても、買いなおせばいいと考えるようです。アジアの人も同じ考え方だと思います。

 

同様に、私のお客様の工場もアジアに移転して、一緒にお仕事をさせて頂きましたが、やはり物事の考え方が異なりますので、日本の品質を教えるのは大変と言っていました。

産業の空洞化、非正規雇用の増加

1990年代後半から、日本の工場が海外移転した結果、産業の空洞化が発生しました。

私の最初の仕事が、製造業のお客様だったので、非常に残念でした。

 

また、産業の空洞化になった結果、非正規従業員が増加したり、この頃からサラリーマンの昇給はピッタリと止まったような気がします。

 

新入社員の初任給も私の頃と比べて、5万円ぐらいしかアップしていないと思います。もう20年以上経過しているのに、全然給料が上がっていないですね。

デフレだから海外から工場が日本に帰ってくる

しかし、一挙して海外進出した工場ですが、最近日本に回帰するニュースがありました。

日清や資生堂が日本に工場を何十年ぶりに建設するそうです。

 

日本に戻ってくると言う事は、新規雇用が増えるし、品質が上がるだろうと思います。日本に染み付いた改善活動がすぐに出来るし、何かあると関係者がすぐに集まり対策が取れると思います。

 

Amazonで購入したもので、どう見ても海外からそのまま発送している商品がありますが、やはり品質が良くないと思います。

すごく安いものなら、諦めできますが、それなりの金額であれば、非常に悔しいですよね。

 

最近も趣味で使う鞄をAmazonで安かったので購入しましたが、3か月ぐらいで鞄のファスナーがぶっ壊れてしまい、使い物にならなくなりました。

 

日本の企業が海外の工場で作らせていれば、まだ問題ないでしょうが、海外企業が単独で作っているのは本当に品質が悪いです

やはり、製品は日本で作って欲しいでしょね。

まとめ

服を買っても、商品を購入しても、海外産のものばかりです。日本産を探す方が、大変ではないでしょうか?

そんな中、日本に工場が出来ると言うのは、本当に喜ばしい事だと思います。

 

トランプ大統領も中国に行ってしまった工場をアメリカに戻そうとしていますよね。やはり工場は自国にあるべきと考えているようです。

 

海外に行ってしまった工場を早く日本回帰させて、雇用を増やし、給与を増やして欲しいですね。